本当はちょっぴり参加してみたかったけれど、主要プレイヤーが小学生低学年の女の子たちだったので、さすがに遠慮した。
でもやっぱりみんな楽しそうだった。
本当はちょっぴり参加してみたかったけれど、主要プレイヤーが小学生低学年の女の子たちだったので、さすがに遠慮した。
でもやっぱりみんな楽しそうだった。
息子と散歩していると、地元の小学校の正門が珍しく開放されていることに気付いた。
ちょっとドキドキしながら校庭を横切り、体育館の方まで歩いてみると、どうも在校生とその家族を集めて正月遊びのイベントをやっているらしい。
「小さいお子さんもどうぞ。お父さまも遊んでみませんか」
と誘われ、福笑いに挑戦してみた。
目隠しして受け取った顔のパーツ(らしきもの)を並べていくのはなかなか難しい。
「子どもの遊びとはいえ、久しぶりにやると案外難しいものですね」なんて言い訳して立ち去りながら、考えてみれば子どもの頃にだってやったことないなと思った。
テレビか何かで観たことはあるし、知っているけど、やったことはない。
文化というのは、いつかそうやって、いつの間にかプツリと途絶えてしまうものなのだろう。
-われわれはすぐ先の未来のことをひどく恐れている。
というのは、すぐ前の過去で恐ろしい経験をしてきたからである-
トインビー 『戦争で傷ついた今日の世界』
すぐ前の過去、と僕は思った。
若い頃に従軍していた祖父は、正月にお酒が入ると子どもたちを集めて少しだけ戦争の話をしてくれた。
戦後生まれの父からは、戦争の話など聞いたこともない。
それで僕は、と思った。