お茶とか珈琲の楽しみ方ってその国や地域の文化そのものだよねってつくづく思う。
最近「フィーカ」って言葉の響きも好き。
お茶とか珈琲の楽しみ方ってその国や地域の文化そのものだよねってつくづく思う。
最近「フィーカ」って言葉の響きも好き。
-文学好きの長女を、自分の思いどおりに育てようとした父と、
どうしても自分の手で、自分なりの道を切りひらきたかった私との、
どちらもが逃れられなかったあの灼けるような確執に、私たちはつらい思いをした。
いま、私は、本を読むということについて、父にながい手紙を書いてみたい。
そして、なによりも、父からの返事が、ほしい-
須賀敦子 『父ゆずり』
-「道に迷ったのか」とべつのときは云う、「きみはどこへいきたいんだ」
尾長鳥は私を見、左を見、右を見る。少しもおちつかず、ガラス戸を叩いたり、上下左右に警戒の目を怠らない。
私は溜息をつく、道に迷っているのはおれ自身だ、と私は両手で眼を覆いながら思う-
山本周五郎 『わが野鳥たち』