-アリは借り手のセミに訊く。
「夜も昼も、みなさんのために、
歌をうたっていましたの」-
ラ・フォンテーヌ 『寓話』
-アリは借り手のセミに訊く。
「夜も昼も、みなさんのために、
歌をうたっていましたの」-
ラ・フォンテーヌ 『寓話』
母とは良くお互いが過去に行った旅行先や美術館の話をした。
「彫刻の森?去年行ったわね。次は●●へ行きたいわ」とかそんな話だ。
先日、とある美術館を久しぶりに訪ねたら、展示品はそれ程変わっていないはずなのに以前とは全く違った印象を受けた。
恐らく変わったのは自分の方なのだろう。
考えてみれば、いつのまにか「一度訪れたからもう行かなくてもいい」という考えに囚われていたのかもしれない。
見たことのない場所へ到達することだけが目的じゃない。