
- 西洋哲学の個人主義的倫理に代わるものとしての儒教倫理をどう特徴づけるかは、儒教研究者のあいだでも議論の的になっている。
多くの研究者が、儒教倫理はある種の美徳倫理学であり、アリストテレスのそれと似たものだと見なしている -
マイケル・サンデル 『中国哲学から学ぶ』
- 西洋哲学の個人主義的倫理に代わるものとしての儒教倫理をどう特徴づけるかは、儒教研究者のあいだでも議論の的になっている。
多くの研究者が、儒教倫理はある種の美徳倫理学であり、アリストテレスのそれと似たものだと見なしている -
マイケル・サンデル 『中国哲学から学ぶ』
「青だよ」
「じゃあ、どうしてうちの車は青くないの?」
トム・ヴァンダービルト 『好き嫌い』
自分が選ぶ大抵のものにはちゃんと理由がある。
いや、やっぱり無いかもしれない。
-地中海では、十三世紀になって航海にコンパスが用いられるようになった。
青い海を渡って都市と都市を行き来する船を、長年にわたって小さなコンパスが導いてきたのだと思うと感慨深い。
私たちの祖先は、地球の内部から発せられる力を頼りに針路を決めてきたのである。
渡り鳥も地球の磁力を感知する。
鳥と人間は別々の進化をたどって、地球からの思いもかけない贈りものに-孤独な旅人を導く見えない力に気づいた。
そんな力があるとは気づかないまま終わることも充分ありえただろうに-
マーク・ヴァンホーナッカー 『グッド・フライト、グッド・ナイト』
-パイロットにとっても同じだ。
それでも現代に生きる私たちは、どこかへ急ぐ途中に空の王国で貴重な時間を過ごすことができる。
日常のしがらみが消え、故郷の物語が紐解かれる。
ときおり見上げる空の青さや星の輝きに胸を打たれることはあっても、私たちの視線はおおむね下に注がれている。
あとに残してきたものの価値を再確認して、ふたたびめぐり合う機会に思いを馳せながら、半球だけ光のあたった世界を雲のように漂う-
マーク・ヴァンホーナッカー
『グッド・フライト、グッド・ナイト』