
子どもの頃はなぜだかいつも眠くて、お昼ごはんの後はもちろん、プールの後、おやつの後、旅行中の車や電車、果ては友だちの家でまで長いこと眠りこけてしまうことがあったなと思い出す。
withコロナの時代になって家時間が増え、身体も昔を思い出すのか、昼の12時をまわると巨大な睡魔に襲われるようになった。
そんな時は無理に抗うことはせずに5分でも10分でも目を瞑って横になることにしていて、そうするとやがて温かなプールに浮かんでいるような心持ちになる。
若い頃はこんな時間は無駄だと昼寝はやめ、夜の睡眠時間もなるべく保とうとしていたけれど、十分な睡眠は自分の内面のザラザラしたものを綺麗に取り去ってくれるような感じがする。
満ち足りた気分で世界を眺めると、身の回りのアレコレはそれほど悪くないなと思えてくる。
昼寝の前にカフェインを摂るといいんだよ、と何かで聞いたことがあるが個人的にはその順番は逆が良い。
この短い眠りのあとに、自分で淹れた珈琲をたっぷりと楽しむ時間だってあるのだと想像してみる (実際にはそれ程のんびりもできないとしても) 。
それだけでワクワクとした気分で次の世界を歩んでいける。