Lectio

歴史とは現在と過去との間の尽きることを知らぬ対話

- 私たちは日々の時間を生きながら、自分の身のまわりで起きていることについて、その時々の評価や判断を無意識ながら下しているものです。

また現在の社会状況に対する評価や判断を下す際、これまた無意識に過去の事例からの類推を行ない、

さらに未来を予測するにあたっては、これまた無意識に過去と現在の事例との対比を行なっています。

そのようなときに、類推され想起され対比される歴史的な事例が、若い人々の頭や心にどれだけ豊かに蓄積されファイリングされているかどうかが決定的に大事なことなのだと私は思います。-

『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』 加藤陽子