
-マティスは意外にも画家として比較的遅咲きだったものの、
生涯にわたって実にさまざまなスタイルの絵や彫刻や素描などを数多く残しました。
晩年身体が思うように動かなくなっていたにもかかわらず、
自身の中から湧き上がってくるインスピレーションを形にするために、マティスは常に前へ前へと突き進んでいったわけですが、
アトリエで一人、礼拝堂の壁面のための大きなドローイングに集中する姿から彼の制作にかける意欲が見て取れるはずです-
河内タカ / アートの入り口
画家であった経験は自分にはないけれど、何かを描こうとするとき、目の前にあるものではなく自分の内面にある何かに衝き動かされている、という感覚はなんとなくわかる。
絵画や彫刻だけじゃなくて、あらゆる創造的行為というのは目の前にある物質を使って自身の内側にあるものを表現していく作業なんじゃないかと何となく思っている。