Lectio

いつもは夢中になってはしゃぐ犬も、私のそばを離れない。

- どれ、帰る時刻だ。既に消え果てた道を辿って、私は村へ戻る。

村の名はその村だけが知っている。

つつましい百姓たちが、そこに住んでいて、誰一人、彼らを訪れて来ることはない-この私よりほかには。-

ルナール 『猟期終る』