Lectio

これから本郷の方を散歩して帰ろうと思うが、君どうです、一緒に歩きませんか

「近ごろの学問は非常な勢いで動いているので、少しゆだんすると、すぐ取り残されてしまう。

人が見ると穴倉の中で冗談をしているようだが、これでもやっている当人の頭の中は劇烈に働いているんですよ。

電車よりよっぽど激しく働いているかもしれない。

だから夏でも旅行をするのが惜しくってね」

夏目漱石 『三四郎』