Lectio

おそらく、星は心を寄せるにはあまりに遠く頼りなく、小さ過ぎたのかもしれない。

- 天国とはちがい、極楽や彼岸は海や川の彼方にあるので、

わたしたちの祖先は、空を仰ぎ見て、天にまします神に救いを求めたり、

『ピノキオ』みたいに「星に願いを」こめたりしなかったためではないだろうか -

高畑 勲 『闇と光』

GastronomieStyle

レモンのヤツ

梅雨の晴れ間のギラギラした陽光にやられ、たまらずジューススタンドに逃げ込む。

冷静さを欠いていた僕は、間違えてソーダが入っていないノーマルのレモネードを頼んでしまう。

でも、勿論おいしい。

LectioStyle

LEGO

あー、どんなアイデアが詰まってるのか気になる。

LEGOはデュプロ (小さい子向けの大きいサイズのやつ) しか持ってないのに読みたくなっちゃう。

Lectio

人間のふるさとはどこにもなく、世界のどこにでもあるかのようだ。

- 親のない子の私をいたわってくれた「ふるさと」はなつかしいが、

しかし無頼浮浪の私は旅のところどころにも「ふるさと」を感じる。

たとえばデンマアク、パリにも、フランスにも、ロンドンにも、ロオマにも、

アメリカのニュウ・ヨオクの郊外にも、ブラジルにも、

ふるさとに近い親しみとなつかしさがある -

川端康成 『私のふるさと』

GastronomieLiving

ドーナッツ日和

先週、妻から「ホットケーキミックスを買ってきて欲しいの」とお願いされて息子とスーパーへ走ったあの時からずっとコレを楽しみにしていた。

ミスタードーナツのアレだって、専門店のアレだってもちろん好きだけれど、僕は自分の家で妻が目の前で挙げてくれる熱々のドーナッツが一番好きなのだ。

この頃は息子が制作側に加わったみたいだが、僕はコーヒーを飲みながら不思議な形のドーナッツたちが揚がってくるのをじっと待っている。

GastronomieLectio

タブレサラダ、とやら

雨の日はゆっくりめに起きて、雑誌をパラパラ。

タブレ…恥ずかしながらこの歳まで聞いたことがなかった名称だけど、なんだか美味しそう。

トマトもレモンもクスクスも好きだし、何より一度でいいからパセリをもりもり食べてみたい気もする。

ん、お酒のつまみにもなるの?

Lectio

ところが、こんな夢を見るようでは

- 夢は私の感情である。

夢の中の彼女の感情は、私がこしらえた彼女の感情である。私の感情である。

そして夢には感情の強がりや見栄がないのに。

そう思って、私は寂しかった -

川端康成 『火に行く彼女』

夢のなかの自身の真っさらな感情を知って、かえって寂しい思いをした経験は僕にもある。

幾分ディテールや時系列が込み入ったストーリーにはなっていても、そこには飾りや見栄もなく、言い訳もなく、純粋な自分がいるから。