
-えを かく こと
それは のびのびと
いきることだ-
エリック・カール 『えを かく かく かく』
黄色い牛だよ、と喜ぶ子どもの顔を見て、ようやく目が覚めた。
ライオンが緑だっていいし、象がオレンジ色だっていいし、別にシロクマが黒くってもそれはそれでいいなと思った。
まちがった色なんて、そんなものはないな。
-えを かく こと
それは のびのびと
いきることだ-
エリック・カール 『えを かく かく かく』
黄色い牛だよ、と喜ぶ子どもの顔を見て、ようやく目が覚めた。
ライオンが緑だっていいし、象がオレンジ色だっていいし、別にシロクマが黒くってもそれはそれでいいなと思った。
まちがった色なんて、そんなものはないな。
-きみはきっと、私が東京の物語をするとき、あたかも自分自身の物語をしているかのようであることに気がついたでしょう。
でも、実際には、わたしは自分のことも、自分の生活している都市のことも、いつもきちんと話せていない気がしているのです-
四方田犬彦 ・也斯 (イェース) 『往復書簡 いつも香港を見つめて』
今が仮に「何かが失われた時代」なんだとしたら、消えてしまったものはなんだろう。
それは “ひたむきさ” かなとボンヤリ思った。
自分がかつて本気でスポーツに取り組んでいたこともあって、全盛期を過ぎて、周囲から引退の2文字を突きつけられてもなおプロとしてのキャリアを捨てないベテラン達のプレーを観ると、胸が熱くなる。
彼らの何が僕を揺さぶるんだろう。
それはやっぱり彼らの直向きさとか、情熱とか、最後の薄皮いち枚くらいにかける執念とか、そういうものかなと思う。
たしかに便利でライトな世の中になったし、もうそんな時代じゃないよと言う人もいるだろうけど、結局のところ、僕が好きなのはそういうものなんだろうと思ったりした。