-ナイチンゲールは うたい、しゃくとりむしは はかって いった。
はかりに はかった………
ひとあし ひとあし………
そして とうとう いなくなった-
レオ=レオニ (訳 谷川俊太郎)
『ひとあし ひとあし』
-ナイチンゲールは うたい、しゃくとりむしは はかって いった。
はかりに はかった………
ひとあし ひとあし………
そして とうとう いなくなった-
レオ=レオニ (訳 谷川俊太郎)
『ひとあし ひとあし』
-よくおぼえていたわね。でもね、
こんやは ひとばんだけ ねむるのよ。
ひとばんだけ-
作 アルバート・ラム 絵 デイビッド・マクフェイル 『ねむるまえに』
子どもの頃、ぼくたちに絵本を読んでくれていたのは父だ。
父の少し嗄れた声を聴きながら眠るのが好きで、夜になると毎日お気に入りの絵本を父のところへ持っていった。
このところ子どもたちに絵本を読んでいると、自分の声がなんだか父の声みたいに聴こえるときがある。
僕たちが絵本を読んでもらっていた頃の父の年齢に、自分が近付いていることを知って何だか不思議な気分になった。