Lectio

春は尾長であり、秋から冬にかけては “つぐみ” である

-「道に迷ったのか」とべつのときは云う、「きみはどこへいきたいんだ」

尾長鳥は私を見、左を見、右を見る。少しもおちつかず、ガラス戸を叩いたり、上下左右に警戒の目を怠らない。

私は溜息をつく、道に迷っているのはおれ自身だ、と私は両手で眼を覆いながら思う-

山本周五郎 『わが野鳥たち』

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