息子と散歩していると、地元の小学校の正門が珍しく開放されていることに気付いた。
ちょっとドキドキしながら校庭を横切り、体育館の方まで歩いてみると、どうも在校生とその家族を集めて正月遊びのイベントをやっているらしい。
「小さいお子さんもどうぞ。お父さまも遊んでみませんか」
と誘われ、福笑いに挑戦してみた。
目隠しして受け取った顔のパーツ(らしきもの)を並べていくのはなかなか難しい。
「子どもの遊びとはいえ、久しぶりにやると案外難しいものですね」なんて言い訳して立ち去りながら、考えてみれば子どもの頃にだってやったことないなと思った。
テレビか何かで観たことはあるし、知っているけど、やったことはない。
文化というのは、いつかそうやって、いつの間にかプツリと途絶えてしまうものなのだろう。