-生家の習慣から、暮の二十八日に必ず餅 (もち) をついてもらいます。
八は末広に連なり、九は苦に連なるとかいって、語呂まで気にかけたらしいのです。
それまでに、お供え用、輪飾り用の御幣を裁って、歳の市で裏白、葉つきの橙をもとめ、
昆布、根引きの松、藪柑子、ゆずり葉は庭のものを使い、伊勢えびの代りに紅白の水引を使って飾りつけをする-
辰巳 浜子 / 料理歳時記 『餅』
縁起を知ってのことではないが、二十八日には餅を受け取りに行くことになっている。
馴染みの和菓子屋さんに、年越し用の「のし餅」をお願いしてあるのだ。
まだクリスマスにもなっていないのに、今からお正月のお雑煮のことや、磯部焼き、いやその前に汁粉もいいな、なんて今から勝手に想像を膨らませている。
でも正月の分まで足りるのかしら
僕は搗きたてのお餅がなにしろ大好きなのだ