-東京の者には塩鱈はなつかしいものだ。
小松菜を入れた鱈の吸物へ柚子を二、三片浮かし、
熱いのをふうふういいながらすすりこむ-
池波正太郎 『柚子と湯豆腐など』
鱈 (たら) 独特のホクホクとした食感と旨味。柚子のあの濃縮された果実味と香り。
どちらも僕の好物なのに、どういうわけか、今まで組み合わせたことがなかった。
そろそろまた鱈鍋がやりたいと妻にねだってみようか。
-東京の者には塩鱈はなつかしいものだ。
小松菜を入れた鱈の吸物へ柚子を二、三片浮かし、
熱いのをふうふういいながらすすりこむ-
池波正太郎 『柚子と湯豆腐など』
鱈 (たら) 独特のホクホクとした食感と旨味。柚子のあの濃縮された果実味と香り。
どちらも僕の好物なのに、どういうわけか、今まで組み合わせたことがなかった。
そろそろまた鱈鍋がやりたいと妻にねだってみようか。
こういう「まるっとした感じ」の絵が描けるようになりたい
-樹々や風の色までがどのように変り、紅い衣をぬいで冬に入るかの、
きめこまかい陽のうつろいを話してゆけば、
これもまた切りがないほど楽しく、また淋しい-
水上 勉 『土を喰う日々』